あの時
当時の私は、何もすることが出来ずただ状況の推移を眺めるだけしか出来ませんでした。
そんな中一人の先生が行動を起こしました。
その先生は英語の先生で、授業はいい加減です。
プリントを配ると生徒から漫画を借りて読んでいるような人です。
たまに校長先生の見回りがある時だけ、真面目に授業の振りをしますが、私たちの話を親身なって聞いてくれる、良い先生でした。
震災直後の授業はこの先生でしたので、皆机の上には漫画とお菓子を出していたのですが、教頭先生が来たので急いで片付けました。
その先生は震災が起こった事を聞いて、すぐに現地に走ったそうです。
親戚や家族の方が居たのかもしれません。
それでも、その行動力に私は驚きました。
帰ってきた先生に話を聞きますと、何か医療や救助の技術を持っている訳では無かったそうです。
ただ、自分にも何か手伝える事はある。その思いで現地へ行ったそうです。